トランプ米大統領は4月4日、ホワイトハウスで、米中閣僚級通商協議で訪米した中国の劉鶴副首相と会談した(Chip Somodevilla/Getty Images)

通商協議をめぐり、米中で表現の相違「強制技術移転」避ける中国当局

米ワシントンで開かれた9回目となる米中閣僚級通商協議が5日、終了した。米中双方はそれぞれ発表した声明で、7つの協議事項に触れた。しかし、いくつかの協議事項には、米中の表現に相違があった。

米ホワイトハウスが米東部時間5日午後に公表した声明によると、両国の高官は「知的財産権、強制技術移転、非関税障壁、農業、サービス、米産品購入(拡大)と合意履行」の7つの議題について交渉した。また、今回の協議では進歩したが、「重要な作業が残っており、交渉責任者や次官ら、交渉団メンバーは引き続き、残る問題の解決に向けて協議する」とした。

中国国営新華社通信は現地時間6日、協議について、「新たな進展があり、残った問題についてさまざまな有効方法を通じて、さらに協議していく」と報道した。米中双方は「知的財産権保護、技術移転、非関税措置、農業、サービス業、貿易均衡、(合意の)実施メカニズム」について話し合ったと報じた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。