置き去りにされた賢人 柳下惠

柳下恵(りゅうかけい、本名は展禽、字は季、諡は恵)は中国周王朝の魯の国の賢者で、道徳の高尚な人として知られていました。彼は孔子と孟子から「置き去りにされた賢人」と呼ばれました。柳下恵は魯の大夫・裁判官となり、良い大臣として君主を補佐しました。三度も罷免されましたが、列国の諸侯は競い合って、高い官位と俸給で彼を招聘しようとしました。

ある嵐の夜、柳下恵はひとり家にいました。風が非常に強く、隣の未亡人の家が吹き飛ばされてしまいました。彼女は慌てて柳下恵の家に駆け込みました。寒さに震える未亡人をみて、柳下恵は彼女に綿入りの服を貸してあげました。そして、彼女を足の間に座らせ暖を取らせましたが、柳下恵の心は少しも乱れなかったため、「座懐不乱」という美談が広まりました。

631年の夏、斉の孝公は魯の国を討伐するため出兵しました。これに対し魯の君主は会議を開き、宰相を召喚して対策を練りました。宰相は「柳下恵を斉の国へ使節として派遣しましょう」と推薦しました。

▶ 続きを読む
関連記事
人前での緊張や不安は、なぜこんなに強く感じるのでしょうか。実は脳の「闘争・逃走反応」が関係しています。恐怖に過剰反応する脳の仕組みと、不安をやわらげるために役立つシンプルな習慣や対処法を、専門家の知見からわかりやすく解説します。
同じ健康食品を食べても、効果に差が出るのはなぜ?最新研究で、そのカギが「腸内細菌」にあることが明らかに。果物や野菜の栄養を本当に活かせるかは人それぞれ。健康食品が効く人・効かない人の違いと、腸内環境の意外な関係を解説します。
新しい年はすべてをリセットするわけではありません。しかし私たちには、もう一度やり直すチャンスがあります。過去から学び、許し、勇気を持って前に進むこと——人生を変えるのは、今この瞬間の選択です。
髪のトラブルは体の栄養状態を映すサインともいわれます。ストレスによる薄毛、切れ毛、乾燥、脱毛、頭皮トラブルなど、5つの悩みに対して栄養士が食事による改善のヒントを紹介します。
命を救うCT検査に、見過ごされがちな小児がんリスクがある可能性を示す最新研究。必要性と不安の間で、親と医療がどう向き合うべきかを丁寧に考える一編。判断のヒントが詰まっています。