GettyImages

便秘に効く鍼灸治療

長期にわたり便秘に悩まされている人は少なくありません。現在使われている便秘薬は、市販の漢方薬を含めて寒性のもの(熱を抑える作用がある)が多く、使用し続ければ、体を冷やし、胃腸機能がますます弱くなる可能性があります。また、便秘薬は一時的に便を通すだけで、根本的な解決方法ではありません。便秘体質を改善するには、鍼灸治療がお勧めです。

鍼灸治療の場合、体質によって使うツボが違います。長期に下剤を使用し、体が冷えて胃腸機能が弱くなっている人の場合、神闕(しんけつ)、大敦(だいとん)、照海(しょうかい)などのツボにお灸をすれば、割合良い効果が得られます。

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
冬は気分の落ち込みや筋骨の弱りを感じやすい季節。チンゲン菜・しいたけ・厚揚げを組み合わせ、肝の滞りをほどき腎を養う冬向きの養生料理を紹介します。
現代科学と中医学の知恵をつなぎ、ポリフェノールが炎症や老化にどう働くのかをわかりやすく解説。お茶や果物が「巡り」を整える理由が腑に落ちる一読の価値ある内容です。