【ハーブティー療法】バレリアン(Valerianae radix)

爽快なリラックス感を楽しめるハーブティー

西洋かのこ草は、ハーブ名としてはバレリアンあるいは、かのこ草が一般的なようです。西洋かのこ草(以下バレリアン)は、おみなえし科の多年草で、水辺や湿地に成育し、1mぐらいの高さになります。6月から8月ごろにかけて赤や、ピンクがかった白の小さい花をかたまり状に付けます。ハーブ用には、9月ごろに根を掘り起こし、よく洗ってヒゲ根を取り除いた後、乾燥させ、小さく切って使います。独特の強い臭いの成分は乾燥させることによって生成されます。

バレリアン(かのこ草)茶の作り方

バレリアン茶さじ2に水を250cc注ぎ、10時間から12時間ぐらい置きます。その間、時々かき混ぜてください。この抽出液を少しあたためて、1日に2、3回飲用します。熱を加えすぎると、大切な成分が破壊されるので、人肌程度にあたためてください。

リラックスミックスハーブ

バレリアンとメリッサを1:1の割合でミックスします。茶さじ2のミックスハーブにカップ1の熱湯(70-80度)を注ぎ、1時間ほど置いてから、飲用します。

神経性不眠に効果的なミックスハーブ

バレリアンとホップを1:1の割合でミックスします。ハーブティーの作り方は、上記リラックスのお茶と同じです。

有効成分

芳香油、Valepotriate、他多数

バレリアンは鎮静作用があり、イライラと落ち着かない症状、神経性の不眠、神経性の動悸などに効果があります。独特の臭いがあるので、味や香りを楽しむというより、飲んだ後の爽快なリラックス感を楽しむハーブといえるでしょう。鎮静作用はありますが、眠くなるというわけではないので、車の運転前に飲んでも差し支えありません。むしろ、車の運転試験など極度に緊張しない方がうまく行きそうなときには、30分ほど前にバレリアンのお茶を飲むといいでしょう。また、現代人に多い神経性の不眠には、バレリアンのリラックス効果によって、眠りに就く前の寝苦しいイライラがなくなり、心地よくリラックスした状態でよい眠りに入れるでしょう。

(エリカ)

おすすめ関連記事:【ハーブティー療法】気分を軽くするオトギリソウ茶

 

関連記事
寒い季節こそ、ゆったり過ごし心身を整えるチャンス。睡眠や食事、メンタルケアで冬を快適に楽しむ方法をご紹介します。
50年以上前から次世代の食料として研究されてきたオキアミ(プランクトン)。クジラなどの海洋性生物にとっては生存のための原初的な存在だ。そのオキアミからとれるオメガ3が注目されている。本文にあるようにオメガ3は人の健康にとっても有益なものだ。クリルオイルは、オメガ3と抗酸化成分が豊富で人気のある健康補助食品。フィッシュオイルに比べてコストが高い点が難点だが……
仏に対抗しようとした調達が、暗殺未遂や陰謀を重ねた末、地獄に堕ちるまでの報いの物語。
「犬に散歩される」気の毒な飼い主たち、笑っちゃってゴメンの面白動画→
過度な運動や減量で陥りやすい「低エネルギー可用性」。エネルギー不足が体に与える影響とその対策について、専門家のアドバイスを交え解説します。