米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米政府は中国通信機器大手ファーウェイが5GとIoT技術を軍事利用すると懸念している(JOHN MACDOUGALL/AFP/Getty Images)

ファーウェイ締め出し、米政府10年越しの成果 5Gの軍事利用に最も懸念=米WSJ

米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本などはこのほど相次ぎ、次世代移動通信システム(5G)に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品を使用しないと決めた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、広がりを見せているファーウェイ排除は米政府の「10年越しの成果だ」と報じた。また、米に国家安全保障上の脅威とみなされているファーウエイの排除はこのタイミングで大きな意味を持つという。ファーウェイは、2020年の実用化が見込まれている5Gの覇権を狙っているからだ。

5Gが導入されれば、IoT技術が普及し、家電製品や車などさまざまなモノがインターネットに接続され、モノの相互通信・データ収集が従来より簡単に実現する。また、一部の専門家は5Gの場合、その仕組みから通信障害が容易に引き起こされると懸念している。

WSJの記事によると、現在使用されているセルラー・タワー(cellular tower、携帯電話基地局)設備は、ネットワークの音声やデータトラフィックの大半を転送する「コア・システム」から切り離されている。5G技術では、コア・システムの役割は基地局のハードウエアが担うことになる。このハードウエアが破壊されると、ネットワーク全体の壊滅を意味する。ファーウェイの設備が採用されれば、同社は容易にハードウエアを停止したり、データを他の場所に転送したりできるからだ。

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