[今日は何の日] 毎月22日 禁煙の日

毎月22日は禁煙推進学術ネットワークが制定した「禁煙の日」である。2という数字を白鳥(スワン)に見立て、二回繰り返すことでスワンスワン=吸わん吸わんという語呂合わせからきているのだ。タバコを吸えばストレス解消になると感じる人がいるかもしれないが、研究によると禁煙した人の方がストレス軽減になるそうだ。

バーツとロンドンスクール医科歯科学校(Barts and the London School of Medicine and Dentistry)のピーター・ハジェック教授(Peter Hajek)の研究チームは、心臓病の持病があるために禁煙を指導された469人の患者を対象に、ストレス・レベルの調査を行った。その結果、過去1年間にタバコを吸わなかった人は精神的なストレスがある程度軽減されたが、再びタバコを吸い始めた人には特に改善は見られないことが分かったという。

タバコはストレスを和らげる効果があると思われているが、同研究の調査結果からみると、長期間にわたる喫煙はストレスや精神の負担を増強するのに影響があるようだ。禁煙は体だけではなく、精神面の健康にもよい影響を与えるとピーター教授は指摘する。

ノルウェーではかつて、喫煙とうつ病の関連性を問う研究で、18歳以上の1190人を対象に、11年間の追跡調査が行われた。その結果、タバコを吸う人は吸わない人よりうつ病にかかるリスクが高く、その率は喫煙の量に正比例していたという。毎日20本吸う人は、吸わない人よりうつ病にかかるリスクが4倍も高いと同研究では指摘している。

 

(編集・望月 凛)