中国古代の官吏物語
閉じこもって過ちを反省する
韓延寿は前漢杜陵(現在の陝西省西安市南)出身の人で、字(あざな)は長公です。漢の昭帝の時、彼は潁川郡、東郡の太守(郡の長官)を担当し、礼と義をもって庶民を教化するように主張しました。
一度、彼は高陵県へ民情調査に行った時、ちょうど2人の兄弟が畑の所有権をめぐって争い、訴訟を起こしたことに出逢いました。それを見た韓延寿は非常に悲しんで、「私が郡の長として、庶民をしっかり教化できていなかったため、このような肉親の争いが起き、郡の人たちに恥をさらした。このすべては私の過ちだった」と言い、彼は宿にこもって自らの過ちを反省しました。争いを起こした2人の兄弟はこのことを知って、とても恥ずかしくなり、2人は丸刈にし、上半身を裸にして、韓延寿のところに行って謝罪をし、再び争わないことを誓いました。
【明慧日本】
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