韓国メディアはこのほど、米政府に規制されている中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)が米市場からの撤退を計画していると報じた(Alexander Koerner/Getty Images)

ファーウェイ 米市場から撤退を計画か、1200人雇用も「業務はない」

海外メディアによると、国家安全保障上などの理由で、トランプ米政権に活動を規制された中国通信大手、華為技術(ファーウェイ)は米市場からの事業撤退を計画している。これに対して、ファーウェイ側は米国国内で「業務がないため、撤退などと言えない」と示し、実質上の撤退を認めた。

韓国メディア「etnews」(6日付)によると、ファーウェイに近い関係者が、同社は3、4カ月前から米市場から撤退を計画していたと話した。「ファーウェイの米市場でのモバイル事業が事実上、すでに中断されている上、米国内にある事務所を退去する計画だ」

米『フォーブス』誌は今年4月の報道で、ファーウェイの幹部は「米市場は同社のグローバル戦略の一部ではなくなった」と発言したため、今年末までにはファーウェイが米市場から撤退すると予測した。

同報道によると、ファーウェイは、テキサス州プレイノ市に米国事業の本部を構えるほか、シリコンバレーやニュージャージー州の各地で13カ所の事務所を設けている。従業員が1200人いるという。

米政府に続き、欧米各国が中国当局に近い関係にあるファーウェイに対して警戒を強めている。

オーストラリア政府は6月、国家安全保障が脅かされる恐れがあるとして、次世代通信「5G」の導入にあたり、ファーウェイの参入を禁止した。

また、ロイター通信によると、イギリス政府は7月下旬、ファーウェイ製品には期限を過ぎたソフトウェアが使用されており、「技術的欠陥」で英国の情報通信ネットワークに安全のリスクをもたらしているとの見解を示した。

市場調査会社IDCは7月末、今年第2四半期(4~6月期)の世界のスマートフォン出荷量では、ファーウェイ(5420万台)がアップルの4130万台を抜き、2位となったと発表した。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
通学中の学生を狙った社会報復事件が絶えない中国、学校前は厳重警備。
その非人道的な所業から多くの国から停止を求められている中共の臓器狩り。中国共産党は否定しているが、今回、党内部の官僚から内部告発があった。告発者は「これはすでに産業化された仕組みだ」と述べている
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
中国の資本市場から11月に457億ドルの資金が流出し、過去最大を記録。トランプ氏の関税政策への懸念と中国経済の不安定さが主因。中国政府の景気刺激策は市場の期待に応えられず、人民元も下落。習近平は窮地に陥っている