紀伊半島の南東にメタンハイドレート 従来試算の10倍以上=日本海洋研究

日本の海洋研究チームは、紀伊半島の南東の海底泥火山を海底探査したところ、天然エネルギー資源であるメタンハイドレートが存在していると報告した。

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は6月14日、海底資源を研究する井尻暁主任研究員ら研究チームが地球深部探査船「ちきゅう」を使い、紀伊半島の南東にある熊野海盆の海底泥火山を掘削し、泥火山内部の堆積物を採取した。

分析の結果、この泥火山の山頂から590メートルの深さまで安定的にメタンハイドレートが存在し、その量は約32億平方メートルに及ぶという。これは、これまで報告されてきた海底泥火山一つあたりに含まれるメタン量の約10倍以上になる。

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