暴走漫画
「共産党ヒーロー揶揄は違法」中国人気イラスト、全面削除
ネットサーフを好む人は、まるで小学生が書いたような落書き調の漫画を目にしたことがあるかもしれない。単調な絵だが、日常の不満やうっ憤が小気味よく示され、英語圏および中華圏のネットユーザに愛されてきた。「レイジコミック」と呼ばれるこのイラストは、最近、中国共産党当局の取り締まりにより、中国国内ネットからは一手に削除されてしまった。
レイジコミックは約15年前、英語圏のネットユーザーたちが流行させた落書き調4コマ漫画。中国では「暴走漫画」と呼ばれ、同様に滑稽な日常を描く表現手法としてネットで人気を集めた。2012年には、王尼マ(王へんに馬)を名乗る人物が、中国国内で商標登録し、商業化を本格化させた。以後、ネットのほか、役者を使ったテレビ番組やイラストで商業利用されるようになった。
「暴走漫画」は中国最大SNS微博(Weibo)公式アカウント、1000万以上のフォロワーを持つ。中国国内では検閲され見ることができない動画共有サイトYouTubeでさえ、公式サイトの登録者数は247万を数える。
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