原油先物もみ合い、米中貿易摩擦巡る懸念後退
[シンガポール 10日 ロイター] – アジア時間の原油先物はもみ合いの展開。9日の欧米時間には米中貿易摩擦が緩和されるとの期待感から2%超上昇していた。
10日の原油市場では米中貿易摩擦を巡る懸念は後退しつつあるものの、引き続き供給過剰の問題が重しとなっている。
0031GMT(日本時間午前9時31分)時点で、米WTI原油先物<CLc1>は0.16ドル(0.3%)安の1バレル=63.26ドル。
北海ブレント先物<LCOc1>は0.13ドル(0.2%)安の1バレル=68.52ドル。
豪リブキン・セキュリティーズの投資アナリスト、ウィリアム・オローリン氏は「原油価格は今年1月以降、1バレル=60─65ドルの半ば付近でレンジ取引を続けている」と指摘。「米原油在庫はここ数カ月で増加してきたが、先週(発表)のデータでは予想外に減少した。今週(発表)のデータがWTIの方向性を決めるのに大きな役割を果たす可能性がある」と述べた。
米エネルギー情報局(EIA)は11日に週間石油在庫統計を発表する。
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