3月26日午後、大規模なスモッグに見舞われた韓国ソウル市内の様子。(洪梅/大紀元)

PM2.5飛来 韓国市民「中国に抗議せよ」と政府に要求

中国から飛来するスモッグの影響で、隣国の韓国では25日から、広範囲で大規模なスモッグに見舞われた。一部の韓国国民は、深刻な大気汚染で日常生活に支障をきたしたとして、青瓦台(大統領府)に対して、中国政府に抗議するよう求めた。

北京市当局は24日、26日午前0時から48時間の深刻な大気汚染が発生すると予測し、警報のうち2番目に深刻な「オレンジ色」を発令した。今月2回目の「オレンジ色」警報発令だ。

聯合ニュース(26日付)によると、同日韓国の大半の地域では、PM2.5(微小粒子状物質)濃度指標は深刻な水準に達し、2015年PM2.5観測統計開始以降の最悪水準となった。

韓国メディアによると、今年に入ってから、同国で深刻な大気汚染の発生が増えた。

青瓦台公式ウェブサイトでは24日から26日午後5時27分までに、韓国政府に対して大気汚染対策の強化を求める市民の書き込みが480件に上った。

また青瓦台の国民陳情サイトでは、同日午後5時27分時点、「スモッグの危険性・汚染度および中国当局への抗議」と題する陳情書に「支持」を示したネットユーザーが8万3000人以上となった。

陳情者らは、中国当局は大気汚染問題解決に消極的で、汚染を深刻化させたと非難した。また、韓国政府に対して、「マスクをつけるだけでは問題を解決できない。山東半島にある工場の閉鎖など中国側に圧力をかけろ。閉鎖しなければ、国交を断絶し、国際裁判所に提訴せよ」と、中国当局に一段と圧力をかけるよう訴えた。

韓国政府の規定では、30日以内に陳情書の署名者数が20万人以上集まると、政府は正式に回答しなければならない。

ソウル市などは26日早朝6時から、「大気汚染非常低減措置」を実施し始めた。この措置は、市民に自家用車の使用を控え、公共交通機関の利用を促すためのもの。措置の実施に伴い、公共交通機関の利用料が無料になる。

 

(翻訳編集・張哲)

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