ズマ南ア大統領が辞任表明、9年の政権に幕

[ヨハネスブルク 14日 ロイター] – 南アフリカのズマ大統領は14日、国民向けに演説を行い、辞任を表明した。汚職疑惑の高まりを受けて9年に及ぶ政権に終止符が打たれることになった。

ズマ氏は、12月にラマポーザ副大統領が与党アフリカ民族会議(ANC)の党首に就任して以降、自身を早期退陣に追い込む流れが強まったことに異議を唱えたうえで、ANCによる辞任勧告を受け入れると表明。

「わたしは辞任する決定に至った」と述べ、即日に大統領職を退くとした。

「ANC執行部の決定に同意はしないが、わたしはこれまで一貫して党の規律を守ってきた」と強調した。

ANCは前日、ズマ氏に辞任を勧告。14日には、野党が提出し、15日に採決が予定されていたズマ氏に対する不信任決議案について、支持する方針を示していた。

通貨ランドはこの日、対ドルで1%強上昇し、2年半ぶりの高値である1ドル=11.66ランドを付けた。

ANCのジェシー・デュアルテ副事務局長は「南アの経済、社会的課題に迅速で断固とした対応が必要となるなか、(ズマ氏の)辞任は南ア国民に確実性をもたらす」と評価した。

同党のジャクソン・ムテンブ院内幹事長は、ズマ氏による辞任表明に先立ち、ラマポーザ副大統領(65)が早ければ16日にも大統領に就任する可能性があると述べていた。ラマポーザ氏は党内融和を図ると期待されている。

南ア警察はこの日、ズマ氏を巡る汚職疑惑の中心人物とされてきたインド系富豪グプタ家邸宅の捜査に踏み切った。グプタ家はズマ氏との親しい関係を利用し、国有企業や公共事業に介入した疑いがもたれている。

国営南ア放送協会(SABC)によると、グプタ家の1人を含む複数人が拘束された。司法筋は、警察は追加で最大7人を逮捕する構えで、グプタ家のメンバーも含まれると語った。

関連記事
法輪功の李洪志氏は「人類はなぜ迷いの社会なのか」を発表し、人々に堕落に抵抗し迷いから抜け出すことを促した。シドニー科技大学の馮崇義教授は、李氏の教えが「真、善、忍」に基づき、宗教的な倫理と人道を広く伝えていると評価している。
元北朝鮮駐英公使のテ・ヨンホ氏は、ロシアで戦う北朝鮮兵士に対し脱北を呼びかけた。テ氏は自由アジア放送のインタビューで「稀有な亡命の機会」と述べ、韓国への逃亡を勧めるとともに、兵士たちが金正恩のために命を犠牲にする必要はないと強調した。国を裏切る国の指導者、金正恩とはそういう人間ということだ。歴史には彼の汚名と犯罪しか残らないだろう。
ほんの数十年前まで抑止力の核を担っていた航空母艦(空母)は、もはやその力を失いつつある
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
スイスのチューリッヒ芸術大学は、中国のハルビン工業大学との共同プログラムを終了した。同校は協力終了の背景には、学位基準の違いや運営上のリスクがあるとしている。今後多くの大学が同様の対応を取る可能性が指摘されている