「パンダ誘致より市民生活」自公維新推薦の新人が当選=名護市長選

2月4日、沖縄県名護市長選の投開票が行われ、新人無所属・渡具知(とぐち)武豊氏(56)(自民・公明・維新推薦)が、現職の稲嶺進氏(72)(民進・共産・自由・社民・沖縄社大推薦、立憲支持)に約3400票の差をつけて当選した。これを受けて安倍首相・自民党総裁は5日の総理官邸で記者団に対して「現職市長を破るのは難しいと思っていたが、勝ってよかった」と述べ、渡具知氏が選挙中に訴え続けた名護市の観光振興、教育福祉の環境整備について「国としても応援したい」と語った。

得票数は渡具知氏が20389票、稲嶺氏が16931票。年代別開票結果では、10代、20代の有権者は6割以上が渡具知氏に投じたという。いっぽう、60~90代の6割以上は稲嶺氏を支持した。投票率は76・92%だった。

渡具知氏はSNSのPRでは、選挙活動にインパクトを与える自民党・小泉進次郎氏を迎えて、子育て環境、インフラ整備、観光振興などの公約をあいつぎ拡散した。当選確定直後のインタビューでは渡具知氏は「(前市長)2期8年、市民は閉塞感を感じていた。名護市の活性化を訴え続けたことで支持を集められた」と勝因を語った。

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