2017年4月、遼寧省大連で披露された中国で2隻目となる空母『001A型』(STR/AFP/Getty Images)
野心的な中国の戦略

中国、空母から軍機を高速発進させるハイテク技術 子会社化した英国企業から入手

中国は、10年前に子会社化した英国の半導体企業から、空母に艦載した軍機を高速発進させるハイテク技術の一部を入手していた。この半導体技術は現在、欧州の輸出規制対象だが、買収された当時は、規制対象となっていなかった。

米国と中国は10年以上にわたり、リニアモーターを使って艦載機を空母から高速発進させる次世代技術・電磁式カタパルト(EMALS)の開発競争を続けてきた。高い技術を要するカタパルトの完成には、「絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)」と呼ばれる半導体素子が不可欠とされる。

この半導体素子により、電流をミリ秒(1000分の1秒)単位に変換してモーターに送り、空母のデッキから軍機を高速発進させることができる。

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