米国営放送VOA、中国人大富豪郭文貴を取材した記者らを解雇
米国営ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)はこのほど、アメリカに逃亡した中国人大富豪、郭文貴氏を取材しインターネット生中継した記者3人を解雇した。台湾大手メディア中央社などが報じた。
3人とも在米中国人。そのうちの1人、龔小夏氏はツイッターで解雇されたことを明らかにした。VOAはまだ公式に発表していない。
4月19日、VOAの記者、龔小夏・東方両氏はニューヨークで郭文貴氏を独占インタビューし、インターネットで生中継した。3時間の放送予定だが1時間半時点で中止した。米中両国政府から圧力がかかったとの見方が多いが、VOA側は「内部コミュニケーションにズレが生じた」と説明した。
龔氏のツイッターの書き込みによれば、米国務省は同取材事件を調査しているという。
江沢民派中心メンバーの曽慶紅・元国家副主席の腹心で闇の政商といわれる郭文貴氏は米国に逃亡し、度々習近平指導部メンバーのスキャンダルを告発していた。しかし、最近では、江沢民氏長男が臓器移植のため殺人を起こし、江派の勢力が米政府に浸透している、などのことを暴露した。江沢民側と決裂したもよう。
中国政府の要請で同氏は国際刑事警察機構(ICPO)に国際指名手配されている。
(翻訳編集・叶清)
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