皮肉なミス

称賛と勘違い?中国メディア、仏ル・モンド風刺記事を転載、すぐ削除

フランスの「ル・モンド」紙はこのほど、18日に開催する中国党大会について8ページもの特集記事を15日、掲載した。中国政府系メディアや海外の中国共産党寄りメディアは、仏メディアが中国当局を称えていると勘違いして、一斉に転載した。しかし、この評論は中国国内インターネット規制や人権派弁護士への迫害など非難的な内容があり、これに気づいたためか、各メディアが転載を取り消した。

ル・モンド紙の一面に中国語『中国、強国崛起(中国は強国として台頭した)』がおどった。一見、共産党政権への賞賛記事に見まがう。欧州の一部の中国語メディアは「仏紙が中国インターネット業界の崛起を称賛している」「フランス在住の中国人や華僑が非常に興奮している」などと報じていたという。ドイツメディア「ドイチェ・ヴェレ」が伝えた。

また中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報も評論で仏紙の記事を紹介し、「国際社会における中国(当局)の影響力は日増しに強くなっている」「国際社会での地位は超大国の米国と並んだ」と自画自賛した。

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