米SECの企業情報システムにサイバー攻撃の危険性=内部文書
[6日 ロイター] – 米証券取引委員会(SEC)が、企業財務情報公開システム「EDGAR」のデータベースに、システム停止につながる危険のある脆弱(ぜいじゃく)性を発見したことが分かった。ロイターが内部文書を入手した。
EDGARには、四半期決算やM&A(合併・買収)関連情報など企業の開示データ数百万件が保存されている。
SECによる9月22日付のメモによれば、EDGARのデータベースはDoS(サービス妨害)攻撃を受けるリスクがあるという。DoS攻撃はサイバー攻撃の1つで、外部からネットワークに過剰な負荷をかけることでシステムを動作不能にするもの。
ミューチュアルファンド業界では昨年、月間・年間の会計報告に関する新規制が導入された。SECがこれに伴い、EDGARの対応能力をテストしていた際に脆弱性が発見された。
メモによると、ハッカーによる悪意のある攻撃だけでなく、企業による意図的でないエラーでもシステムが停止する可能性がある。電子的な報告書が大容量の「無効な」形式で提出された場合も、システムのメモリーの許容量を超えてしまうという。
SECは9月、2016年に何者かがソフトウエアの弱点を突いてデータベース上の非公開情報にアクセスしていたことを明らかにした。今回問題が発見されたことで、SECのネットワークの脆弱性やサイバー攻撃への対策に関する懸念が強まりそうだ。
関連記事
トランプ氏が「タカ派」の内閣メンバーを次々と任命する中、中国の株式市場と為替市場は、同時に下落し […]
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
ファーウェイが世界初の「三つ折りスマホ」 が先月下旬に発売し注目浴びるも、開始直後からトラブルが相次いでいる。サムスンのパクリ疑惑や購入後1か月で液漏れなど…
カナダ政府はTikTokカナダ支社を国家安全保障上の理由で閉鎖を命令。個人利用は禁止しないものの、データ収集や中国共産党の影響力行使への懸念が広がっている。各国でも同様の措置が進行中
14日に2025年版「世界大学就業力ランキング」が発表され、米国が上位を独占している。日本は東京大学を含む9校がランクインし、アジア全体で52校が250位以内に入り健闘した。