世界格付け大手のS&P・グローバル・レーティング(以下、S&P)は9月28日、中国不動産大手の万達商業の長期格付けを、これまでの「BBBマイナス」から「BB」に引き下げ、ジャンク級と認定した。(Isaac Lawrence/AFP/Getty Images)

S&Pグローバル、中国不動産大手万達を「ジャンク級」に格下げ

世界格付け大手のS&P・グローバル・レーティング(以下、S&P)は9月28日、中国不動産大手万達商業地産股份有限公司(以下、万達商業)の長期格付けを、これまでの「BBBマイナス」から「BB」に引き下げ、ジャンク級と認定した。また今後の見通しを「クレジット・ウォッチ・ネガティブ」から「ネガティブ」に引き下げた。 

S&Pは格下げの理由について、万達商業と親会社である中国複合企業大手の大連万達集団(ワンダ・グループ)の将来性と資金調達面に不確実性があると挙げた。

また、万達集団が7月にホテルやテーマパーク事業の大半を売却したことに関して、短期的に流動性のひっ迫回避と債務返済に有利だとしたが、今後長期的な債務削減計画が未だに不明瞭だと、S&Pが指摘した。

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