北朝鮮、10月中旬にさらなる挑発行為の可能性=韓国
[ソウル 28日 ロイター] – 韓国は、北朝鮮が来月10日の朝鮮労働党の創立記念日や来月18日開幕の中国の共産党大会に合わせ、さらなる挑発行為に踏み切る可能性があるとの見方を示した。
韓国の国家安保室長、鄭義溶氏は28日、文在寅大統領との会合で、北朝鮮が10月10日と18日頃に行動を起こすことが見込まれると述べた。詳細は示さなかった。
与党「共に民主党」の議員は「(鄭氏の報告は)偶発的に軍事的対立が引き起こされる懸念があるとも指摘している」と明らかにした。「大統領は、米国は軍事的・外交的選択肢に言及しているが、韓国は再び戦争に向かうことはできないと述べた」と語った。
文大統領は別の演説で、北朝鮮の核開発阻止に向けた国際社会との協調は過去最高のレベルにあるとし、米韓の防衛態勢の強化を呼び掛けた。
複数の議員によると、鄭氏は米国の戦略的資産を輪番ベースで韓国に配備することで両国が合意し、早ければ年末にも実施されると述べた。配備される資産については明らかにしなかった。
文大統領は、米軍の新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)の韓国配備について、自身は反対してきたとした上で、急速に改善している北朝鮮のミサイル能力を受けて決定されたと述べた。
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