中国で最も背の高い人物をご存知だろうか。バスケットボールの姚明(ヤオミン)選手や障害走の劉翔(リュウシャン)選手を思い浮かべるかもしれないが、本当の「巨人」は内モンゴルに暮らす鮑喜順さんだ。2メートル36センチの彼と比べれば、他の村人はまるで小人のよう。様々な分野で活躍できそうな彼だが、高身長ゆえの意外な悩みを抱えていた。
高貴な家柄に生まれた「巨人」
鮑さんは1951年、中国内モンゴル自治区の赤峰市翁牛特(オンニュド)に生まれた。チンギスハンの子孫にあたる高貴な家系だったが、彼の家庭はとても貧しかった。
子供の頃は普通の子どもと変わらなかったと鮑さんは言う。しかし、15歳になると急に身長が伸び始め、20歳頃になると既に身長は2メートルを超えたという。鮑さんは現在身長2メートル36センチ、体重165キロで、足の長さだけでも1.5メートルある。
2005年7月21日、鮑さんはギネス新記録に認定され、「世界で最も高く自然成長した人ギネス世界記録証書」を獲得した。かつて鮑さんはバスケットボール監督にも気に入られ、イメージキャラクターになって欲しいという会社もあった。
高身長ゆえの悩み
鮑さんの身長は彼の悩みの種でもあった。その高すぎる身長のため、ずっと女性からアプローチされなかったのだ。50歳を過ぎても鮑さんは独身のままだった。
56歳の時、一人の女性が現れたことで鮑さんの人生に転機が訪れた。彼にアプローチしたのは28歳年下の夏淑娟さん。身長168センチの夏さんは女性の中では高い方だが、鮑さんの隣に立つと人に甘える小鳥のようだった。
二人は1人の男の子を授かり、天佑と名付けた。鮑さんは子供ができた当時はとても嬉しかったと振り返った。また、鮑さん夫婦の仲は睦まじく、近所でも評判。鮑さんは今、自分の仕事を持ち、一家三人で幸せに暮らしている。
(翻訳・真悟)
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