朝鮮半島の緊張緩和策として、米中は「アメとムチ」政策を講じているとみられる。4月、フロリダ州にあるドナルド・トランプ米大統領の別荘で米中首脳が会談(JIM WATSON/AFP/Getty Images)
緊迫の朝鮮半島

ギリギリの圧力と条件付き接触 米中の対北朝鮮「アメとムチ」政策

対北朝鮮政策は強硬路線に切り替えているとみられる習政権。中朝を結ぶ貿易の重要ルートである橋を閉鎖するとの制裁を検討しながらも、中国主導の「一帯一路」経済サミットには、北朝鮮代表団を招いた。一見、矛盾しているように見えるが、実はトランプ大統領がここ最近で行ってきた一連の外交手法と共通点がある。

中国外交部の消息筋はラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に対し、北朝鮮に対する中国の経済制裁の一環として、中国側が両国を結ぶ中朝友誼橋(鴨緑江大橋)を閉鎖する可能性があることを吐露した。

習政権は北朝鮮への金融制裁や貿易制裁を強めている。今年2月にも、北朝鮮からの石炭輸入禁止措置を取った。中国外交機関の別の関係者も、次に打つ手はこの橋の閉鎖だと語っている。「これは、北朝鮮の核実験準備に対して発した警告であり、北朝鮮が国営メディアで中国を非難したことに対する回答でもある」とこの人物はRFAに述べた。

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