スポーツと薬物
中国選手団元医療責任者、国家ぐるみのドーピングを告発 IOCに証拠提出へ
1990年代からスポーツ大国に躍進した中国には、かねてからドーピング疑惑が付きまとっている。ドイツに政治亡命した中国選手団元医療責任者の薛蔭嫻氏(79)がこのほど、中国のドーピング不正を示す証拠を国際オリンピック委員会に提出する意向を示した。
スポーツを統括する政府機関「国家体育総局」に30年以上勤務した薛氏の証言によると、1978年、中央指導部がナショナルチームの薬物使用を初めて指示した。それを受けて、医療チームが海外に発遣されて使用の知識を習得した。のちに代表選手の「特別栄養剤」と称される禁止薬物の服用は常態化になった。
1990年代に入ると、競泳女子選手が世界新記録を次々と刷新。陸上指導者・馬俊仁氏率いる陸上の女子中長距離走チーム「馬軍団」は世界記録を塗り替え、中国はスポーツ大国という国家の目標を成し遂げた。
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