オオゴマダラのさなぎと成虫(加工、撮影・甲斐天海/大紀元)

黄金に輝くサナギ オオゴマダラ「南国の貴婦人」

成虫期に色鮮やかな羽をはためかせ、私たちを魅了する蝶は多いですが、サナギの時期に「美しい」と思わせる蝶はごくわずか。羽を広げれば14センチほどにもなる日本最大サイズの蝶オオゴマダラのサナギは、きらきらと黄金に輝くことで知られています。

鹿児島県奄美大島の中部・龍郷町にオオゴマダラを観察できる施設「ちょうハウス」があります。 鹿児島県の喜界島、沖縄県の与論島以南の南西諸島に生息するオオゴマダラは、白黒模様の羽をふわふわと動かしてゆっくり飛び、その優雅さから「南国の貴婦人」と形容されています。

メタリックな黄金に輝くさなぎ。これは、体液が黄色で、幾層もの膜が光を反射し、ぴかぴか輝いてみえるためだといわれています。抜け殻は薄黄色の透明。

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