(China Photos/Getty Images)
大トラ・曽慶紅

江沢民派ナンバー2の逮捕は近い?習近平政権、内外情報機関の取り締まりを強化(1)

中国共産党内江沢民派閥のナンバー2とされる曽慶紅は、「康生の再来」と喩えられている。康生は中国共産党情報機のトップで、毛沢東の片腕として、共産党が起こした数々の政治運動において、拷問や処刑を行い大量粛清に関わった。偶然にも、康と曽は党内人事を決める「党中央組織部部長」と「国家副主席」に就任したことがある。

曽慶紅の父親の曽山は、中国共産党が政権を奪った後の初期では、特務工作機関を統括する内務部(現在は民政部)部長であった。曽慶紅は父親に続いて、同様に党内情報機関のトップとして君臨した。

また、曽山は中国共産党中央東南局・華中局組織部長を務め、その後商業部部長、交通部部長などに歴任した。一方、曽慶紅の母親の鄧六金は中国共産党華東局機関保育院の準備責任者と院長として、高官の子弟約1000人の世話をした。同保育院は「太子党のゆりかご」と呼ばれた。曽慶紅は、父親と母親を通じて党内において膨大な人脈を持つようになった。

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