6月14日、パナマ・シティのビルで台湾大使館員らにより、台湾国旗が取り下げられた(GettyImages)

パナマと台湾国交断絶、中国当局が背後で金銭誘惑

中米のパナマは13日に、中国本土と国交を樹立し、100年以上に渡り外交関係を築いてきた台湾との断交を発表した。台湾政府も同日、「怒りと遺憾の意」を表明し、パナマとの国交を断つことを明らかにした。中国当局が、中国共産党に強硬的な姿勢を示す台湾蔡英文政権を国際的に孤立させるために、台湾と外交関係を持つ国に対して、投資・貿易利益で働きかけたとみられる。

パナマのフアン・カルロス・バレーラ大統領は現地時間12日夜に行われたテレビ演説で、中国当局が主張する「一つの中国」考えを支持し、(中国当局との国交樹立で)今後投資や雇用を含む各方面での潜在力を掘り起こしていくと述べた。

また、パナマのサインマロ副大統領兼外相は同日、中国外務部の王毅部長と北京で国交樹立に関する共同声明に署名した。これによって、台湾の友好国の数は20カ国まで減った。

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