平壌で22日、大型スクリーンに表示された北朝鮮メディアの番組で、弾道ミサイルの発射を報じる(KIM WON-JIN/AFP/Getty Images)
朝鮮半島

北朝鮮 またもミサイル発射、短距離スカッドか

菅義偉官房長官は29日朝、首相官邸で行った緊急記者会見において、午前5時40分頃、北朝鮮は新たに弾道ミサイルを発射したことを明らかにした。

長官によると、北朝鮮の東岸から発射されたミサイルは日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。現時点では、同地域での航空機や船舶への被害は確認していない。

長官は「極めて問題のある行為で国連安全保障理事会決議の明白な違反だ」とし、「北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い表現で非難した」と述べた。

いっぽう米CNNによると、韓国軍合同参謀本部が同日に発表した声明では、同ミサイルは北朝鮮東部の江原道元山付近で発射されたもので、液体燃料を使う短距離「スカッド」系列のミサイルと推定した。同ミサイルは450キロ飛行した。

韓国軍は現在詳しい状況を分析中だとした。

北朝鮮は5月14日中長距離ミサイル「火星12」を、21日中距離ミサイル「北極星2」を発射した。最近、1週間ごとに弾道ミサイル発射を行っている。

今後、朝鮮半島をめぐる国際情勢がさらに緊迫するとみられる。

(編集・福田 春代)

関連記事
法輪功の李洪志氏は「人類はなぜ迷いの社会なのか」を発表し、人々に堕落に抵抗し迷いから抜け出すことを促した。シドニー科技大学の馮崇義教授は、李氏の教えが「真、善、忍」に基づき、宗教的な倫理と人道を広く伝えていると評価している。
元北朝鮮駐英公使のテ・ヨンホ氏は、ロシアで戦う北朝鮮兵士に対し脱北を呼びかけた。テ氏は自由アジア放送のインタビューで「稀有な亡命の機会」と述べ、韓国への逃亡を勧めるとともに、兵士たちが金正恩のために命を犠牲にする必要はないと強調した。国を裏切る国の指導者、金正恩とはそういう人間ということだ。歴史には彼の汚名と犯罪しか残らないだろう。
ほんの数十年前まで抑止力の核を担っていた航空母艦(空母)は、もはやその力を失いつつある
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
スイスのチューリッヒ芸術大学は、中国のハルビン工業大学との共同プログラムを終了した。同校は協力終了の背景には、学位基準の違いや運営上のリスクがあるとしている。今後多くの大学が同様の対応を取る可能性が指摘されている