蜷川実花と木村佳乃が「Women of Excellence Awards」を受賞

5月20日(土)に六本木の東京ミッドタウン ホール&カンファレンスで開幕した、働く女性に向けた総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2017」において、「Women of Excellence Awards presented by Grand Seiko」が発表。授賞式、トークショーが行われた。

今年は、「ビジネス部門」は写真家、映画監督の蜷川実花さんが受賞。100冊以上の写真集を上梓するなど写真家としてはもちろん、東京五輪組織委理事などビジネスウーマンとしても華々しい活躍を見せる蜷川さんは、「毎日、仕事と子育てにばたばたなので、こんなにすてきな賞をいただけてご褒美のようです」と喜びをにじませ、この日も授賞式の前に子どもの運動会に行っていたことや、控室には1歳になる子どもが待機していることを明かした。

「スペシャリスト部門」では、96年のデビュー以来、映画、ドラマでの活躍のほか、最近ではバラエティでも鮮烈な存在感を放っている木村佳乃さんが受賞。副賞として腕時計メーカーSEIKOのハイエンドコレクション「グランドセイコー」を手に、「時計が大好きなのでうれしい。早速明日から使いたい」と晴れやかな笑顔を見せた。

「Women of Excellence Awards presented by Grand Seiko」は、2015年からスタートし、今年で3回目を迎える働く女性のロールモデルとなるリーダーおよび卓越したスペシャリストの女性を表彰するアワードだ。あくなき探求、挑戦を続ける仕事ぶり、新たな道を切り開いた先進性や後進育成への尽力などが選考ポイントとなり、2015年は真矢ミキさん(女優)、吉田晴乃さん(BTジャパン代表取締役社長)が受賞、そして昨年の第2回は米倉涼子さん(女優)、国谷裕子さん(キャスター)が栄誉に輝いている。

発表、授賞式に続いて行われたトークショーで、木村さんは、「仕事と家庭の両立というよりも、好きなことを両方楽しんでやるという感覚。独身のときのように、自分の時間を好きには使えないけれど、限られた時間のなかで自分のできることを潔く、精一杯やるだけです」としなやかに語った。

蜷川さんは、「小さいときから父から経済的にも精神的にも自立しなさいと言われてきました。経済的にというのがキーワードで、経済的に自立すると自由度も高くなります。働くことに対して女性にもっと夢を持って欲しいし、働くのってこんなに楽しいんだよということを、やりたいことをやれている身として声を大にして伝えていきたい」と、働く女性にエールを送った。また、「魔法の言葉を見つけたんです。嫌なことがあっても、『いやあ笑えるわ』の一言で許容できるというか、ストレスをストレスと感じなくなります」と具体的なアドバイスも飛び出した。

また、5月11日に発表された、「第10回ベストマザー賞2017」部門に続いての受賞となった木村さんは、2冠達成について、「プレッシャーを感じはじめています。下手なことできませんね。しっかり生きたいと思います」と気を引き締めた。また、次に狙う賞について記者から問われ、「年を取ると時の流れが早く感じます。次は体調に気をつけて、健康賞が欲しいですね。健康で頑張ります」と冗談とも本気とも取れるコメントで、報道陣の笑いを誘った。

16日に行われた父で演出家の蜷川幸雄さんの一周忌法要について問われた蜷川さんは、「葬儀の時も思いましたが、改めて愛されていたんだなって思いました。大好きな父だったので悲しいですけど、ひとくぎりついたというか、上を向いた気分になれた気がします」としみじみと語った。

(編集・甲斐 天海)

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