曽錚コラム:北京大大学院卒なのに「チベット問題」何も知らず 講演で赤っ恥。チベット民族舞踊を踊る作者(作者提供)

曽錚コラム:北京大大学院卒なのに「チベット問題」何も知らず 講演で赤っ恥

この「残念な」写真は私が中学校に上がったころのものだ。この時のカメラマンはとても手際が悪く、私たちが踊っている間のいいショットを逃すわ、踊り終えてから私たちにポーズを指示するわで、いつまでたってもいい写真が取れなかった。イライラしてポーズを取るのをやめてしまった子もいる中、3人だけはまだ頑張っていたが、そのうち2人の顔は苦痛でゆがんでいた。その1人が、後列にいた私だ。

私たちが踊っていたのはチベット舞踊で、共産党が「チベット農奴」を解放したことに感謝し、その偉業を称えるという内容だった。30年以上にわたってこの踊りに使われた歌や、その他数多くの共産党の「偉大・光栄・正義」を宣伝する歌が私の中に深く刻み込つけられている。これらが記憶の底からいつなんどき飛び出してくるか、自分でもわからないくらいに。

私がチベットについて、いかに誤った知識しか持っていなかったかに気づかされたのは、35歳といういい年になってからだった。しかも、非常に恥ずかしい思いをして。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領の新大統領令を契機に、製薬業界と癒着した公衆衛生官僚機構によるワクチン政策の独占を打破し、民主的な監視や科学的な説明責任、個人の選択の自由を取り戻そうとする思想的な転換を論じる
米国は今、かつて経済が大混乱に陥った1960年代後半から1970年代初頭の状況と、怖いくらいによく似た危険な大インフレ期に突入しつつある
中国で「VPNで海外サイトを閲覧するだけなら安全」という常識が崩れつつある。検閲を回避したこと自体を理由とした処罰や、数年前の履歴を遡る調査の実態、拡大する中国共産党のネット統制の闇に迫る
中国の債務はGDPの300%を超え、限界に達しつつある。だが、この経済減速は軍事的野心の縮小を意味しない。資源保有国であるカナダなどの西側諸国は、中国の台頭の盲信や中国崩壊という極端な見方を排し、戦略的備えが必要だ
AIは生活を変える一方、犯罪関与や依存、思考力低下など深刻なリスクも指摘される。フロリダ州の提訴を契機に、技術と人間の責任の境界が問われている