中国習政権、金融リスクに警戒 規制強化を一段と厳しく
中国習近平国家主席はこのほど、中央政治局で開催された勉強会において、金融リスクを防ぎ、金融セクターに対する規制強化をより一段を厳しくすると指示した。人民銀行(中央銀行)などの金融規制当局高官らが出席し、習氏の指示に従う姿勢を示した。
国営新華社通信によると、25日午後政治局は国家金融セキュリティに関して勉強会を開いた。習主席は同会で、中国は金融業発展においては多くのリスクと困難に直面しているとし、「金融改革を深化し、金融監督管理を強化して、実体経済の発展のためによりよい金融環境を創出し、さらに絶対に金融システムリスクが起きないようにしなければならない」と述べた。
人民銀の周小川総裁は今後、金融セキュリティを保障するためにマクロ経済調整を強化していくと述べた。また、銀行業監督管理委員会(銀監会)の郭樹清主席は金融安定や銀行業のリスク削減、証券監督管理委員会(証監会)の劉士余主席は資本市場のリスク管理、保険監督管理委員会(保監会)の陳文輝主席は、金融市場での投資活動を急拡大している保険会社への監督管理強化とそれぞれ発言した。
また、同日政治局で開催された関連会議では、習主席は再び、絶対に金融システムリスクを起こさせてはいけないと強調した。
今月半ばから、人民銀や銀監会などはすでに、レバレッジ取引、悪質な株価操作、次新股(株式公開してから1年以内の銘柄)への過度な投機などに関して規制強化措置を打ち出した。この結果、中国株式市場では、上海総合指数などの主要株価指数は急落した。
人民銀傘下の「金融時報」によると、今後人民銀などの金融規制当局は全面的に規制強化を行っていく。規制強化は今年当局の主要任務だとした。
(翻訳編集・張哲)
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