臧山コラム
北朝鮮の核ゲーム、中国の戦略的損失 米国が得たチャンス
朝鮮半島にきな臭さが立ち込めている。初の首脳会談を果たしたばかりの習近平・中国国家主席とトランプ米大統領。会談の主要テーマは、米中間の貿易不平等問題と北朝鮮の核問題に絞られていた。核実験と大陸間弾道ミサイルの発射実験をやめようとしない北朝鮮に対し、習主席が帰国した後、トランプ大統領は米原子力空母・カール・ヴィンソンを日本海に向けて出発させ、中国側も数万の軍隊を北朝鮮国境に発遣する準備した。
だが実のところ、今回の「北朝鮮危機」は2011年の時の深刻さには及ばない。当時は米空母3隻が朝鮮半島に向かい、情勢はさらに緊迫していた。それ以降、北朝鮮は十数回にわたり「全面攻撃」「徹底的に消滅させる」などと声高に叫んできており、今年の威嚇が最も激しいというわけでもない。米中首脳会談で「大きな成果」が得られたことから考えると、今回の北朝鮮危機は、実際には「危険性のない危機」のはずだ。
関連記事
トランプ政権が敵対的政権の金融センターを標的に定めたことで、中国に対する米国の「戦略的曖昧さ」の時代は終焉を迎えた
トランプ政権が難航するCDC局長人事で指名したシュワルツ氏。巨大保険会社の幹部歴を持つ彼女は、コロナ禍の「負の遺産」を隠蔽するのか、それとも真相究明に動くのか。組織改革と利益相反の狭間で揺れる米公衆衛生の核心に迫る
ある冬の夜、一頭の牛の最期に立ち会った牧場主の告白。「効率」や「平等」という言葉では片付けられない、命を背負う責任と、過酷な現実に立ち向かう「男らしさ」の本質を紹介する
AIがもたらす「豊かさ」は、しばしばインフレを過去のものとし、貨幣さえ意味を失わせる未来像と結びつけて語られる。だが、その見方はあまりに楽観的だ。AIが供給力を押し上げても、価格も貨幣も、そして経済の摩擦も消えはしない
イランは反撃されることはないと過信し、代理勢力を通じた挑発を続けてきた。しかし、トランプとネタニヤフという「ルールを厭わない」指導者の登場が、その慢心を打ち砕く。軍事拠点を破壊され窮地に陥るイランの誤算を暴く