2016年のアースアワーに参加したスウェーデン第3都市マルメ(Malmö)。消灯前と消灯後の写真(JOHAN NILSSON/TT/AFP/Getty Images)

世界で一斉消灯「アースアワー」7千都市で節電リレー

世界規模キャンペーンアースアワー(Earth Hour)」は3月25日に10周年を迎える。今年は世界で約7千の都市、数千万の人々が当日(地元時間)20時30分から行われる1時間の消灯節電に参加する予定。

オーストラリア国営通信社(AAP)によると、「アースアワー」は世界自然保護基金(WWF)が地球温暖化防止宣伝の一環として、2007年に豪紙「シドニー・モーニング・ヘラルド(The Sydney Morning Herald)」と共に発起した活動。毎年3月の最終土曜日の夜、世界各地の家庭や企業などに対して、地球のエネルギーを節約するために1時間、使用していない電気を消すことを呼びかけた。

「アースアワー」は10年前にオーストラリアでスタートした。当時は200万人と2100の企業が参加。今年は国の人口の約4分の1にあたる600万人が参加する予定という。WWF広報のケリー・メジャー(Keeri Major)氏は「簡単なキャンペーンからスタートした。ここまでグローバルなイベントになるとは思っていなかった」と語った。

一方、活動は一時的な「パフォーマンス」であり効果を疑問視されることもあったが、地球温暖化防止の議論促進が目的だとメジャー氏は強調する。

メジャー氏は、WWFが500人の小学生を対象に行った調査では、6割の生徒が環境問題に関心を寄せていると回答。少年期でも同問題の意識は高いと指摘する。

時差の関係で、今年も地球の東から西への消灯リレーとなる。東京タワー(日)、オペラハウス(豪)、エッフェル塔(仏)、エンパイアステートビル(米)、タイペイ101(台湾)など世界を代表するランドマークが消灯活動に参加する。

(翻訳編集・豊山)

関連記事
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。
11月18日、アメリカとフィリピンは軍事情報共有協定を締結し、両国の防衛関係を強化して中国共産党の脅威に共同で […]
サッカー日本代表は19日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選で中国と対戦。3-1で勝利したが、「アウ […]
中国サッカーが衰退する一因は、賭博を支配する官僚と警察の影響。胡力任氏によると、賭けが普及し、体制下での腐敗が進行中。