中国経済成長目標「6.5%前後」に設定、金融リスクを警戒
中国の李克強首相は3月5日、北京で開幕した全国人民代表大会(全人代)において、今年の経済成長目標を「6.5%前後」とすると表明した。当局は3年連続で同目標を引き下げた。昨年の目標は「6.5%~7%」だった。
同会議で、李首相は政府経済活動報告を行った。過剰な投資による債務急増でもたらされた金融リスクを抑制するために、今年の当局の財政・金融政策は、今までの拡張的から中立的に移し、「安定を優先する」に重点を置くと述べた。
今秋、5年に一度の共産党大会の開催が控えており、中国共産党最高指導部が入れ替わる。当局は、経済的な不安定が、指導部の人事異動に与える影響を最小限にしたい狙いがあるとみられる。
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