1月18日、ソウル市内の裁判所へ向かう、サムスングループの事実上トップで副会長・李在鎔(イ・ジェヨン)氏(Chung Sung-Jun/Getty Images)
混迷の韓国

韓国検察、朴大統領を立件へ 現職大統領で初 サムスンのトップは起訴

韓国特別検察は28日、贈賄の容疑でサムスングループ副会長・李在鎔(イ・ジェヨン)氏を起訴し、収賄の容疑で朴槿恵(パク・クネ)大統領を立件した。在任中の大統領が収賄の容疑者として立件されるのは韓国史上初となる。

イ容疑者はパク大統領と友人の政経癒着スキャンダルに関わったとして、2月17日に逮捕されている。検察によるとサムスンは、韓国政府からサムスン物産と第一毛織の合併の支持を得るため、パク氏の親友の崔順実(チェ・スンシル)氏へ約430億ウォンを渡したとされる。

贈賄の容疑以外にも、イ容疑者は国家資金の流用や偽証、海外での財産隠匿等の疑いがある。同時に他4人のサムスン幹部も起訴された。

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