中国投資家、株価操作で懲役5年半

中国青島中級人民法院(地裁)はこのほど、インサイダー取引株価操作の容疑で起訴された投資家で、ヘッジファンド「澤熙投資」創業者の徐翔氏に対して、懲役5年半と罰金処分と一審判決を言い渡した。中国当局は2015年6月に起きた株価大暴落後、徐氏と他の関係者による株価操作などと大暴落との関連性を調査し、16年4月29日正式に逮捕した。

青島中級人民法人は23日同公式微博アカウントで、2010年~15年まで徐翔氏と他の主犯2人は、株式市場に上場する13社企業の会長や実質的オーナーと共謀し、投資家にとって好材料となる偽りの情報を発信し、上場企業の株式取引価格と取引量を操作し、莫大な利益を不正に入手したと判決の一部を示した。しかし、罰金処分について具体的な金額を言及しなかった。

中国国内メディアの報道によると、当局は徐氏に対して110億元(約1760億円)の罰金を科したという。事実であれば、個人経済犯罪者として過去最高額となる。

徐氏は当局の一部の高官とその親族から資産運営を任させて投資活動を行ってきたとされている。2010~15年澤熙投資の「澤熙1号ファンド」の収益率が327%に達したという驚きなリターンを収め、徐氏は業界内では「私募一哥」(私募債のドン)と呼ばれている。

徐氏らは約400億元(約6400億円)資金を用い、その13社の企業の株価を操作したことで約数十億元の利益を取得したと報じられた。

(翻訳編集・張哲)

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