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大紀元評論・謝天奇

日本へ戦争賠償請求しなかった中国共産党 国交正常化後のODAに続く「反日」利用(1)

1972年、日中国交樹立直前、周恩来は当時訪中した竹入義勝・日本公明党委員長に対して、毛沢東から承認を得た中国側が制定した『(日中)共同声明草案』八項目を披露した。同『草案』の中で、「日本に対して戦争賠償を請求する権利を放棄する」内容が含まれていたため、日本や世界各国を驚かせた。

第二次世界大戦の戦勝国となった中国は、日中戦争中に甚大な被害を受けた。72年の価値で換算すると、日本軍が中国を侵攻した14年間に、中国が受けた直接損失が1200億ドルで、間接損失が5000億ドルに上る。72年になると、日本はちょうど高度経済成長期の後期にあたり、中国に賠償する経済力があるにも関わらず、なぜ中国共産党が戦争賠償の請求を簡単に放棄したのか? 実に日本に対して大きな企みがあった。

中国ポータルサイト大手「騰訊網」が2012年に掲載した「戦後中日関係シリーズ」(中国語:“战后中日关系”系列)と題した歴史関連記事の第1回目で、中国共産党が賠償を放棄した一部の内幕を明らかにした。

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