中国エネルギ―
中国、石炭発電104カ所の計画を停止 スモッグと過剰生産に対応か
中国エネルギー当局は16日、建設予定の石炭発電所104カ所の計画を停止すると発表した。これらの発電所は推計120ギガワットの電力を生み出し、約4300億元の価値があるとされる。エネルギー当局によると、すでに建設作業に取り掛かっていた箇所もあるという。
停止予定の発電所の多くは北西部に設置されたもので、全国11の行政区に分布する。石炭資源の約8割は北部の新彊、内蒙古、山西や陝西の2省と2自治区にある。
中国の7割以上のエネルギー消費は石炭発電に頼っている。これらは毎年、乾季である冬に深刻化する大気汚染やスモッグの要因の一つとされている。
関連記事
【大紀元日本5月6日】中共主席胡錦濤とブッシュはワシントンで会談を行い、米中貿易問題が議論の焦点になると予想されるが、東華大学人文社会科学院の高長・学院長は、中共経済に関心を持つ者は、中共の過剰生産
米国と中国の政府高官が重要議題を協議する第8回米中戦略経済対話は6月7日、北京での2日間の日程を終えて閉幕した。米中双方は、経済と文化の面において、今後理解と協力を深めていくことで意見が一致した。しかし、人権問題や南シナ海問題では依然として対立した。
中国上海市で開催された20カ国・地域(G20)貿易相会合は7月10日、共同声明を採択して閉幕した。声明では、中国の過剰生産問題を念頭に、「鉄鋼などの生産能力過剰で世界貿易だけでなく、労働者にもダメージを与えた」とし、今後は協力して対応すると示された。
中国国家発展改革委員会(発改委)が7月27日に発表した統計によると、6月末までの半年間で、国内鉄鋼業と石炭業が達した過剰生産能力削減規模はそれぞれ1300万トンと7227万トンとなった。当局が設定した通年削減目標の4500万トンと2億5000万トンの30%を下回った結果となり、12月までに残りの70%を達成するのは難しいとみられる。