中国習政権、来年GDP成長率目標 6.5%以下を容認
中国の習近平国家主席は21日に開催された、経済政策策定会合である「中国共産党中央財経領導小組会議」において、来年中国の国内総生産(GDP)成長率目標に関して、目標成長率である「6.5%」を下回ってもよいとの認識を示した。ブルームバーグが23日に報じた。
同報道によると、情報筋が「習氏が(国内の)債務規模の拡大と世界経済情勢の不透明さを懸念し、政府の定めた経済成長率の目標最低ラインである6.5%を下回るのを容認している」と述べている。
また「会議の参加者は、国内の雇用市場が安定すれば、経済成長ペースが緩やかになっても、11兆ドル規模に及ぶ中国経済は変わらず安定して発展するだろうとの認識で一致した」「一部の会議参加者は現在増え続ける債務規模が、対GDP比で300%に達せば、金融危機や経済危機が生じかねないと警告した」と述べた。
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