座学を行う某中国武装警察部隊(写真/大紀元写真データベース)
高智晟弁護士の新書

人権弁護士の獄中見聞 洗脳と恐怖で操られる兵士

不当逮捕から過酷な獄中生活を経て釈放されたものの、未だ自宅軟禁生活を強いられている中国の著名な人権派弁護士、高智晟氏。高氏の新書『2017年、起来中国(中国よ、目を覚まして)』には、収監中に出会った武装警官についての記述がある。そこには、中国共産党がいかにして洗脳と恐怖によって兵士を操り、部隊から、正義感が強く真実を語れる人間性を持つ兵士を退役させていることが明らかにされた。

高弁護士が出会った新兵らによると、部隊に入隊した新兵には、必ず統一試験が行われる。その目的は知らされず、試験の結果で、一部は当然、退役させられる。兵士たちの交流を通じて、退役した新兵はいずれも答案用紙に「真実」を記述しており、正義感の強いタイプだったことが分かった。

退役の理由は不可解なもので、「心因性の病又は衝動的な傾向があるため」などの説明を受けた新兵らはいずれも呆然としていた。

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人権派弁護士として中国で著名な高智晟氏。新著『2017年、起来中国(2017年、中国よ目を覚ませ)』には、同氏が収監されていた政治犯専用施設の実態や監房などについての詳細な記述がみられる。考案者の陳紹基はのちに「双規」の対象となり、自身が設計したこの監房に収容されたという。