(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

「中国市民は心から共産党にノー」入院中の人権弁護士、民の声を聞く(2)

「中国市民は心から共産党にノー」入院中の人権弁護士、民の声を聞く(1)よりつづく。

鄭氏は、毎日のように若者と交流するなかで、「一般の中国人はかなりの程度目覚めていると思っている」と感じた。「彼らは、時たまに副省長レベルの幹部が逮捕されていても何の興味も湧かない。腐敗汚職のトラは1匹2匹しかいないわけでもなく、当局が1カ月で100~200ものトラを退治しなければ本気で反腐敗に取り組んでいると思えない、と明言している」。

中国の一般市民は共産党体制そのものに失望している。鄭氏はある若者に、インターネット検閲突破の『翻墙』(訳注3)を知っているかと尋ねたところ、その人がすぐその場でやって見せてくれたという。「インターネットは中国に希望の光をもたらした。(大紀元記者に対し)海外で働く新聞やメディア関係者の存在は大きい。中国の真実を伝え続けていて、影響力は私の想像を超えている。私は以前、一般の中国人は目覚めておらず、若者はそれに輪をかけて何も知らないと思っていたが、それは間違いだと気が付いた。一般市民は無知ではない」。

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