【ぶらり散歩道】日本最古の学校 足利学校
2015年(平成27)4月に近世日本の教育遺産群として、足利学校が旧弘道館(水戸市)、咸宜園跡(日田市)、旧閑谷学校(備前市)とともに日本遺産に認定された。足利学校の創建については諸説あるが、1439年(永享11)に上杉憲実が書籍を寄進して、庠主(学長)制度を設けて学校を再興したころとされている。1549年(天文18)にフランシスコ・ザビエルによって「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」として世界に紹介されている。
足利学校への交通は、JR両毛線足利駅で下車して徒歩10分、自動車では北関東自動車道ICから約15分で到着する。駐車場は足利学校へは国道293号をはさんで向かい側にある太平記館・無料駐車場が広くて便利で良い。
駐車場を出て293号を横切ると、右手角に足利学校の案内板がある。最初に目にするのは入徳門で、額は1840年(天保11)に掲げられたもの。現在の門は裏門を移築したと言われている。門を潜った右手には受付があり、参観料を払うと「足利学校入学証」(領収証)がいただける。そこから少し先に行った左手には、柔和な表情の大きな孔子像が建っていた。
この先に1668年(寛文8)創建の学校門があり、突き当たりに徳川幕府四代将軍家綱のときに造営(寛文8)された孔子廟(聖廟)がある。隣に復原された方丈と庫裏があり、方丈は学生の講義や学習、学校行事などに使用され、庫裏は食堂などに使われていた。方丈前の南庭園は、池と築山からなる築山泉水式庭園で鶴が羽ばたくように見える。北庭園は方丈の裏手にあって、亀のように見える造りになっている。
足利はそばが有名なので、昼飯にはそばが良いだろう。鑁阿寺(ばんなじ)東門前にある門前そばの きくや本店 が近くて良いかと思う。全時間禁煙、車椅子可もうれしい。
史蹟足利学校 326‐0813 栃木県足利市昌平町2338
電話:0284‐41‐2655 参観時間;9:00~17:00
休日:第3月曜日 参観料:一般420円、高校生210円
門前そば きくや本店 足利市家富町2317
電話:0284‐41‐2818 営業時間:11:00~15:00 休業日:水曜日
(江間十四子)