中国伝統文化百景(26)

孟子と荀子――儒学の発展と変容

孟子

孟子(前372年?~前289年)は戦国時代の魯(山東省)の人であり、思想家で孔子に次いで亞聖と称される儒教の重要な人物である。そのため、儒教はまた「孔孟の教え」とも呼ばれる。

学業を孔子の孫の門人から受け、学の道に通じてから、遊歴して斉の宣王につかえた。宣王に重用されなかったため、魏におもむいた。魏の恵王が秦や斉にうばわれた土地を取り戻す方策を尋ねられると、孟子は謀略のかわりに、「仁者無敵」の道を説いた。すなわち国土は小さくても、仁政を行えば、何者にも負けないということである。彼の考えは現実離れした理想論で現時の実情とはへだたりがあるとして、魏の恵王も、彼の主張を採用しなかった。

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