中国伝統文化百景(26)

孟子と荀子――儒学の発展と変容

孟子

孟子(前372年?~前289年)は戦国時代の魯(山東省)の人であり、思想家で孔子に次いで亞聖と称される儒教の重要な人物である。そのため、儒教はまた「孔孟の教え」とも呼ばれる。

学業を孔子の孫の門人から受け、学の道に通じてから、遊歴して斉の宣王につかえた。宣王に重用されなかったため、魏におもむいた。魏の恵王が秦や斉にうばわれた土地を取り戻す方策を尋ねられると、孟子は謀略のかわりに、「仁者無敵」の道を説いた。すなわち国土は小さくても、仁政を行えば、何者にも負けないということである。彼の考えは現実離れした理想論で現時の実情とはへだたりがあるとして、魏の恵王も、彼の主張を採用しなかった。

▶ 続きを読む
関連記事
認知症は早めのケアで進行をゆるやかにできる可能性があります。中医学の視点から、日常に取り入れやすい養生スープと頭・耳のセルフマッサージを紹介。食事と習慣で脳を守る具体策が分かります。
がん治療に新たな可能性――改造した細菌が腫瘍の内部で増殖し、がんを内側から分解するという研究が進んでいます。無酸素環境を利用した革新的な治療法とは何か。最先端の合成生物学が切り開く新しいがん治療の可能性を紹介します。
歯磨きやフロスを欠かさないのに虫歯や歯周病が気になる――そんな人は少なくありません。実は口内環境のバランスが鍵になることも。注目されるキシリトールの働きと、口腔健康を守る新しい視点を専門家の研究とともに解説します。
健康のために飲んでいる薬やサプリ、実は普段の食べ物がその効果を弱めたり強めたりしているかもしれません。グレープフルーツや緑茶、イチョウ葉など、身近な食品と薬の意外な相互作用を専門家の解説でわかりやすく紹介します。
春は牡蠣が最も肥える季節ですが、食べ方によっては体に重さや冷えを感じることもあります。にらやしょうがなどと組み合わせることで、春の気の巡りを整え、体にやさしい一皿になります。