中国軍元高官「習近平氏は19大までに江派勢力を一掃する」

   北京在住の中国軍の元高官、共産党の歴史を研究する学者としても有名な辛子陵氏(81)はこのほど、「5年に一度開催する党指導部の主要人事を決める党最重要会議、2017年末の第19回党大会(以下、19大)までに、習近平総書記が元総書記・江沢民氏やその側近で元国家副主席の曽慶紅氏を取り締まらなければ、両氏は習氏を倒すため同党大会で大事を起こす可能性が十分にある」との見方を示した。

辛氏は海外の中国語メディア「看中国」の取材で一連の見解を述べた。「江派から軍の支配権を回収できたことで、権力の基盤がより固まっている習氏は19大までに、必ず江派勢力を一掃する」と指摘。そのプロセスについて、19年前に江氏が総書記在任中に伝統気功「法輪功」への集団弾圧を押し通したことへの法的責任を追及するという名目で、習氏が江氏を刑事裁判にかける可能性があると先読みした。

法輪功の5月はじめの公式発表によると、昨年5月から国内外の同愛好者やその家族、およそ20万人が中国最高人民検察院、最高人民法院に江氏を刑事告訴する訴状を送ったが、当局はまだ明確な反応を示していない。

(翻訳編集・叶子)

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