序列順名簿に江沢民氏の名前なし、「影響力を完全に失った」
中国中央体制内の高官が死去すると、歴代最高指導部メンバーが哀悼の意を表するとして官製メディアが序列順の名簿を報道するのが慣例である。3月下旬中国工程院院士、中国戦闘機開発の第一人者の宋文驄氏が亡くなった際、唯一、元首脳江沢民氏の名前がなかった。極めて異例なことで、中国問題専門家は「江沢民氏が完全に影響力を失ったことを意味する」と指摘する。
習近平氏が2012年末党のトップ就任後、元・前最高指導部メンバーが常にこの名簿に登場するが、江氏の名がたびたび「抜けていた」。このことは、中国特有の政治体制の中では重大な意味をもつ。江氏の側近、前最高指導部メンバーの周永康・前共産党政治局常務委員も14年7月失脚する前から、この名簿から消えた。
江沢民一族が中心とする上海市政府高官の腐敗をたびたび批判する、同市で著名な人権派弁護士鄭恩寵氏は最近大紀元本部の電話取材で「極めて信頼性の高い消息筋からの情報」として、江氏の息子2人が当局の監視下に置かれて行動が制限されていると話した。「習近平氏は次の出方に悩んでいる。まだ公表という段階まで至っていないようだ」という。
(翻訳編集・叶子)
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