あわや大惨事 レーザー光線でパイロット負傷

ロンドン発ニューヨーク行きの英バージンアトランティック航空VS025便が現地時間15日午前0時ごろ、ヒースロー空港を離陸した直後、パイロットの1人が、何者かが同機に向けて発射したレーザー光線で負傷し緊急手当てが必要となったため、同機は直ちにロンドンに引き返した。警察当局は光線の発射元を捜査している。

事件当時、同機には乗客252人と乗務員15人が乗機しており、負傷したのは副操縦士。眼球にレーザー光線を受け、体の不調を訴えた。

航空会社は事件後に発表した声明文で、6年前に実施された英国の法律ではレーザー光線をパイロットに向けて発射することは犯罪行為にあたるとして、現在警察と合同で調査を進めていると示した。

イギリス民間航空局の記録によると、昨年前半だけで414件ものレーザー光線発射事件が起きた。ロンドン警視庁は今回の発射場所の特定を急いでいる。

高出力のレーザーポインタで飛行中の航空機を照射するのは、パイロットが負傷して航空機事故を招きかねないことから、どの国でも禁止している。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

 

関連記事
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。
11月18日、アメリカとフィリピンは軍事情報共有協定を締結し、両国の防衛関係を強化して中国共産党の脅威に共同で […]