美味しい野菜シリーズ

ウド(独活)

ウドは通常、野菜ではなく山菜に分類される植物です。しかし最近は促成栽培のウドが市場に数多く出回っているので、今回は野菜としてご紹介します。

ウドは大別すると、自然に生える天然物の山ウドと、防空壕の跡を利用したり、ハウスを暗くしたりして栽培される遮光栽培物の軟白物とに分けられます。天然物の山ウドの旬は4~5月、遮光栽培の軟白物の旬は12~3月頃で、どちらも茎の部分が白いものがアクの少ない良い品と言えます。

天然物はアクが強い傾向にあり、風味が強いのが特徴です。ウドは香りとシャキシャキ感が持ち味で、酢味噌和えなどが調理法として好まれますが、熱を通してはいけません。短冊に刻んだウドを塩水に浸してアク抜きをし、水をよく切ってから生のまま酢味噌で和えてください。時間が経つとウドから水が出て酢味噌が薄まってしまうので、食べる直前に和えるのがポイントです。

酢味噌和えの他にも、天麩羅や味噌汁の具としても好まれます。まだまだ春は先ですが、ウドを使った料理で食卓に春を感じてみてください。

(杉本青果店代表 杉本晃章)

関連記事
ほうれん草は栄養満点のスーパーフード。目の健康や心臓病予防、がん対策、さらにはダイエットや肌のアンチエイジングにも効果が期待できます!食卓に取り入れて、健康的な毎日を目指しませんか?
中国には、「一日の始まりに必要な7つのものがあり、それは、薪、米、油、塩、たれ、酢、お茶である」ということわざがあります。お茶は中国の文化の一部としてなくてはならないもので、客人にふるまったり、食後にたしなんだり、その長い歴史の中で育まれてきました。
世界中の美しいカフェ10選を巡る旅へ。歴史と芸術、文化が交錯する特別な空間で、至福の一杯を味わいませんか?
吉祥寺マルイにて、台湾が誇る漢方食材や東洋の叡智を感じられる商品を販売します。さらに、台湾ならではの味を楽しめ […]
インドの若きモデルマネージャーが語る、ファッション業界で輝き続ける秘訣。「真・善・忍」の実践がもたらす内面の美と成功への道とは?