食べたくなる旬の野菜
美味しい野菜とは
現在、野菜はどんな品目でも年間を通して出回っており、スーパーや八百屋、直売所などで手軽に買い求められるようになりました。私たちは、この状態を当たり前だと感じていますが、50年前の昭和30年代位までは、野菜は旬のものしか手に入らないのが普通でした。夏の時期は茄子、胡瓜、トマト、いんげん、枝豆などが主で、これらはすべて天候まかせの露地栽培でした。冬に収穫される大根、ほうれん草、白菜などが、夏に軒先に並ぶことはありえなかったのです。
昭和30年代後半からハウス栽培が盛んになると、一代交配のハイブリット種が開発され、あらゆる品目が旬の時期以外でも栽培されるようになりました。その流れは止まることなく、現在に至っては年間を通して様々な野菜を口にできるまでになりました。昨今出回っている野菜は、旬のものと施設園芸で無理に作られたものとが入り乱れているのが実状です。
食生活の多様化や料理の洋風化が、多種多様の野菜を求める原因になっていることは理解できます。しかし、旬の食材を使って季節に合った料理を作ることこそ、日本の食文化の原点ではないかと思うのです。
このコーナーでは何回かに分けて旬の野菜や果物を紹介します。選び方についても綴っていきたいと思います。
(杉本晃章・東京都杉本青果店代表)
関連記事

春分の時期にぴったりの「六和養生茶」。気分の落ち込みや胃腸の不調、目の疲れを和らげ、体内のバランスを整える効果が期待できるお茶をご紹介します。

「口の渇き」が示す体調のサインとは?中医学に基づく原因と改善法を紹介。乾燥を感じる方必見の食事法や注意点をお伝えします。

2025年春の気候変化に備えた食養生法をご紹介。寒暖差や風の影響で体調を崩しやすいこの季節、心身を整えるための食材やレシピをチェック!

木製フローリングの掃除法をご紹介。酢や重曹で簡単に汚れを落とす方法や、試すべき注意点を解説!自宅でできる天然の掃除術をチェックして、フローリングを守りましょう。

Z世代の間で進行中の節酒革命と、ソーシャルメディアが与える影響を探る。健康やイメージを重視する若者たちの新たな価値観と、薬物使用の増加についても解説します。