中・洋楽器融合 米神韻交響楽団が北米ツアー開始

「中国伝統の楽器と西洋の楽器が融合した世界無二のオーケストラ」米神韻交響楽団は10月3日午後、カナダの主要都市トロントのロイ・トムソン・ホールで2015年北米ツアーの初公演を行った。2千人以上の観客の拍手が満席のホールに鳴り響いた。

コンサートは神韻交響楽団のオリジナル曲が中心で、チャイコフスキーの「荘厳な行進曲」とサラサーテのバイオリンの名曲「ルンペンの歌」も演奏、オペラ歌手らも登壇した。

同楽団のオリジナル曲の特徴は、本質的に異なる西洋と東洋の二大音楽体系を見事に融合させ、全く新たな調和された音色を生み出している。西洋楽器が基盤となる音を演奏し、中国の伝統楽器である二胡、竹笛、琵琶、チャルメラなどが主旋律を奏でるという。

指揮者のミレン・ナシェフ氏はブルガリア出身で、ロシアの名門サンクトペテルブルグ音楽学院を卒業後、同国の有名なサンクトペテルブルク交響楽団と国立交響楽団の指揮者を務めた実力者である。

エミー賞の常連入賞者で作曲家のロジャー・トールマン氏はコンサート終了後「東西の音楽を結合させたオリジナル曲は完璧な傑作である」と讃えた。

毎年神韻コンサートを訪れるというカナダの有名な指揮者ケリー・ストラットン氏は「ナシェフ氏は非常に繊細な指揮者であり、傑出した技術をもっている」「神韻の唯一無二の音楽をほかに真似できるオーケストラはない」「オペラ歌手たちの歌声は非常にパワフルで、心底まで響き渡った」などと賛辞を惜しまなかった。

ニューヨークを拠点とする神韻交響楽団には中国本土を含め世界各国の音楽家が集まっている。12年ニューヨークの有名なカーネギーホールで初コンサートを開き、翌13年から毎年北米ツアーを開催、今年はカーネギーホールや、ジョン・F・ケネディ・センターなどで12公演を行う予定。それ以外に、毎年世界各主要都市で巡回公演する神韻芸術団(中国古典舞踊の芸術団)に同行し、舞台の伴奏を担当しているという。

(翻訳編集・叶子)

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