ほんの少しの思いやりが善果を招く

幸せや災いの出現は予測し難い   互いを思いやり共に過ごそう

僅かな骨折りで災難の源を追い払い   些少な心掛けのもと善果はやってくる

これは、友達が経験したことです。彼女は市場で、果物の試食サービスをしていました。一種類のみかんが、小さい割にとても甘く、皆に好まれる味でした。多くのお客様が試食し、床にはみかんの皮がちらばっていました。

しばらくすると、そこへ一人の中年の女性が通りかかり、みかんの皮ですべって転んでしまいました。ドターンという大きな音を立ててひっくり返り、後頭部を打ってしまいました。彼女は倒れたまま起き上がれず、苦しそうなうめき声をあげました。瞬時に周りが騒がしくなり、人々は救急車を呼びました。しばらくして女性は救急車で運ばれていきました。

私の友人は、いてもたってもいられなくなり、すぐにその場を離れました。小さな一片のみかんの皮がこのように大きな被害をもたらすなど、だれが想像できたでしょうか。誰かがその時にみかんの皮を拾ってくれていたら、こんな大事には至らなかったでしょう。しかし、残念ながら誰もそのようなことをしませんでした。

誰かの「ちょっとしたお世話」によって、起こりうるかもしれない「事故」を作る要素を消せるのです。腰を曲げて拾うだけで、そのような被害は起こらないのです。

私は時々、「お母さん探し」を手伝っています。日頃、母親が子供を連れてスーパーへ行き、買い物で忙しい時、子供があちこち走り回り、迷子になってわんわん泣いていることがあります。そんな時私は、幼い心に恐怖を感じさせないよう、直ちに子供を慰めて、一緒にお母さんを探します。

この世界には予想の付かない出来事がたくさんあります。災難や不幸の数々は、実は小さな条件の積み重ねによって起きていることが多いのです。もし私たち皆が他人に配慮し、余計なお世話でも、人のために小さな親切を行えば、たくさんの災難がなくなるでしょう。

(翻訳・編集/林檎)

 

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。