中国海軍艦船、アラスカ沖で初確認 北極圏狙いか

米国防総省は2日、中国海軍の艦船5隻がアラスカ沖公海を航行していることを明らかにした。同海域で中国海軍の艦船が確認されたのは初めてのことだという。

現場は太平洋北部で、米国とロシアの間にあるベーリング海のアリューシャン列島近くの公海である。中国の戦闘艦3隻、補給船、水陸両用艦艇が数日前から展開し、2日の時点でもこの海域にとどまっているという。

同省は「国際法に基づいて、公海上を航行する自由を尊重する」「現時点までに脅威となるような行動は確認されていない」としている。

同省匿名当局者は米ウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、北極圏への関心を示すものだとの見方を示した。

北極圏には世界の未発見原油の10%、天然ガスの30%が眠っているといわれている。また、欧州とアジアを結ぶ最短ルートでもある「北極海航路」は国際貿易航路になる公算も高い。中国政府は以前から「中国は北極圏近隣諸国である」と主張し、同地域開発の中心的存在である「北極評議会」の常任オブザーバーになった。

(翻訳編集・叶子)

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